事例の概要
| 企業 | Airbus |
|---|---|
| 地域 | 欧米 |
| 業種 | 機械 |
| 企業規模 | 大企業 |
| 用途 | 品質・プロセス分析 |
| 使われた技術 | 生成設計(アルゴリズムによる形状生成)と金属積層造形によるバイオニック・パーティション |
| 関連する製品・サービス | — |
成果
取り組みの内容
航空機では1kgの軽量化が、運航期間全体の燃料費と排出量に長く効きます。客室の内装部品も対象で、強度や安全の基準を満たしながら、どこまで軽くできるかが設計の課題です。
Airbusは2016年3月、A320の客室の仕切り(バイオニック・パーティション)を、生成設計と金属の積層造形で作ったと発表しました。生成設計は、目標と制約を与えるとアルゴリズムが形状の候補を作る手法で、生物の骨格のような形状が生まれることから「バイオニック」と呼ばれています。
発表によれば、従来設計より45%(30kg)軽くなり、客室全体と当時のA320の受注残に適用すると、CO2を年間最大46.5万トン減らせると試算されています。同じ発表では、チタン製のキャビンブラケットが従来の削り出し品より約30%軽くなったとしています。46.5万トンは適用を広げた場合の試算値で、実績ではありません。
この成果は積層造形で作ることが前提です。航空機は生産台数が少なく軽量化の価値が大きいため、積層造形の材料費や認証の手間を含めても費用が合う数少ない業種といえます。
この事例から読み取れること
- 生成設計の効果が最も出やすいのは、軽量化の価値が大きく生産量が少ない航空機のような製品と考えられる
- CO2の削減量は適用を広げた場合の試算値であり、実績と区別して引用する必要がある
- 積層造形の部品は材料と工程の認証が必要で、設計の自由度とは別に認証の工数を見込む必要がある
本ページは企業・提供元が公開した情報にもとづき、費用負担を受けずに作成しています。成果の数字は発表時点のもので、当サイトによる検証値ではありません。
