基本情報
| 製品・サービス名 | Tulip(AI Composer・Authoring Agent) |
|---|---|
| 提供元 | Tulip Interfaces |
| 本社所在地 | 米国 |
| 地域 | 欧米 |
| 用途分類 | 生成AI・ナレッジ |
| 主な用途 | SOP文書からの現場アプリ生成、作業手順の遵守確認(映像)、外部AIとのMCP連携 |
| 提供形態 | SaaS(ノーコードの現場アプリ基盤)+エッジカメラ |
| 主な対応業種 | 医薬品、電子・半導体、機械 |
| 価格 | 公開なし・要問い合わせ |
| 日本での提供 | 三菱電機がTulipのAIアプリ展開契約を締結(2026年1月)。日本での販売形態と日本語対応は要確認 |
| 情報確認日 | 2026年10月12日 |
特徴と位置づけ
Tulipは、作業指示・品質記録・設備連携などの現場アプリをノーコードで作る基盤で、2025年には45か国・6万人の現場作業者が利用したとしています。2026年1月に紹介された「AI Composer」は、印刷されたSOPや工程のPDFを読み取ってTulipアプリを自動生成する機能で、生成結果は人がレビュー・修正して選択的に適用する設計です。
2026年10月のOperations Calling 2026では、既存のアプリ・データ・SOPから下書きを作る「Authoring Agent」と、アプリ・自動化・エージェント・コネクタを計画してつなぐ「Projects」を発表しました。権限と監査証跡の下で外部AIツールと連携する「ネイティブMCPコネクタ」と「Industrial Connectivity」はプレビューです。作業記録の機能Factory Playbackも、エッジカメラ映像とVLMで人の作業を検知して手順遵守と根本原因分析を支援する形に拡張されました。
2026年1月には三菱電機が主導するシリーズDで1億2,000万ドルを調達し(評価額13億ドル)、三菱電機はTulipのAIアプリを展開する契約も結んでいます。MESを置き換えるより、MESのデータを読み書きする現場アプリ層として使う構成が現実的です。
強み
- 生成結果を人がレビューして選択適用する設計で、手順書の承認フローに組み込みやすい
- MCPコネクタで、権限と監査証跡の下で外部AIと連携する方向性が示されている
- 三菱電機との資本・販売面の提携により、日本での展開拡大が見込まれる
検討時の注意点
- MCPコネクタとIndustrial Connectivityはプレビュー段階
- 日本語の手順書(手書きの補記や略語を含む)の読み取り精度は公表資料で示されていない
- トレーサビリティの正(ロット・作業指示・品質判定)をMESと現場アプリのどちらに置くか、導入前に決める必要がある
- 作業者を撮影する機能は、利用目的と保存期間を労使で合意しておく必要がある
