発表された件数
光明网の2026年7月10日の報道によると、国家网信办(サイバースペース管理局)は、2026年6月30日時点で生成AIサービスの備案が累計988件、登記が598件になったと公表しました。
制度の枠組み
根拠は2023年8月15日に施行された「生成式人工智能服务管理暂行办法」で、网信办・发改委・教育部・科技部・工信部・公安部・广电总局の7部門が出しています。安全評価と算法備案の制度を定めています。2025年9月1日には「人工智能生成合成内容标识办法」が施行され、AI生成コンテンツへの明示表示とメタデータによる暗黙表示が義務になりました。
工業用途も例外ではありません。浪潮云洲は工業大模型について、深度合成算法の備案と生成AIサービスの備案の両方を取得しています(新华网、2025年9月18日)。事例と論点は中国で工場向け生成AIを使うときの「備案」で詳しく扱っています。
製造業への示唆
日系企業の中国工場で生成AIを使う場合、社内利用にとどまるのか、顧客や取引先に向けてサービスとして提供するのかで、備案が必要かどうかの判断が変わり得ます。判断は個別の事情によるため、現地の法務専門家への確認が欠かせません。また、生成AIで作った文書を社外に出す場合は、2025年9月施行の表示義務に沿ってAI生成であることを示す必要があるかも確認対象になります。
よくある質問
備案と登記の違いは何ですか?
報道は両者を別の件数として示しています。区分の詳細は网信办の公表資料で確認してください。
日本本社が契約した生成AIを中国拠点で使えますか?
提供元のサービスが中国で提供可能か、データがどこに送られるかによって判断が分かれます。現地の法務確認が必要です。
製造業の生成AI、どこまで任せられるか
文書検索、手順書の生成、品質報告のドラフト。人が承認する範囲と任せてよい範囲の線引き 全91本
- 製造業の生成AI活用の全体像:業務別12ユースケースと導入の順番
- 製造業の社内文書RAG入門:手順書・図面・品質記録を検索する5層構成
- Siemens Industrial Copilotの全体像:5系統の提供状況と狙い
- 生成AIの情報漏えい対策:製造業が決めるべき入力禁止情報とログ管理の7項目
